Diary-nagataka-シリコンバレーで働きたい!という夢への日々

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[読書] 坂口安吾 「堕落論」

大学時代の先輩の結婚式二次会に参加するために、千葉方面へ電車に揺られてきました。

京葉線の駅だったので、久々に東京駅での京葉線ホームへの移動をしましたが、やっぱり凄い距離ですね。。

メトロだったらもはや別の駅にしている距離でしょう。

それはともかく、最近友人・知人の結婚が多くておめでたい限りです。

自分自身はというと、昔と違い結婚願望や子供っていいなという感情なども出てきているのですが、やりたい事が多過ぎて、まだまだどうしても自分の時間を最優先したいというのが本音なのですよね。


さてさて、以前たまたまKindleの無料本で見つけたのでダウンロードしておいた、坂口安吾の「堕落論」という本を電車の中で読みました。




あまり真剣に感想文を書く体力もモチベーションも、今の自分には以前のように無いので以下適当に気になった箇所の引用など。

半年のうちに世相は変わった。醜の御楯といでたつ我は。大君のへにこそ死なめかへりみはせじ。若者達は花と散ったが、同じ彼等が生き残って闇屋となる。ももとせの命ねがはじいつの日か御楯とゆかん君とちぎりて。けなげな心情で男を送った女達も半年の月日のうちに夫君の位牌にぬかずくことも事務的になるばかりであろうし、やがて新たな面影を胸に宿すのも遠い日のことではない。人間が変わったのではない。人間は元来そういうものであり、変わったのは世相の上皮だけのことだ。



美しいものは美しいままで終わって欲しい。
けれど、人間は堕落するものであって、生きる事はもっとわけのわからないものだ。

そんな内容。

あと、後半の文章が個人的にはグサグサきましたね。

たとえ爆弾の絶えざる恐怖があるにしても、考えることがない限り人は常に気楽であり、ただ惚れ惚れと見とれておれば良かったのだ。私は一人の馬鹿であった。最も無邪気に戦争と遊び戯れていた。



終戦後、我々はあらゆる自由を許されたが、人はあらゆる自由を許されたとき、自らの不可解な限定とその不自由さに気づくであろう。人間は永遠に自由ではあり得ない。なぜなら人間は生きており、又死なねばならず、そして人間は考えるからだ。



戦争は終わった。特攻隊の勇士はすでに闇屋となり、未亡人はすでに新たな面影によって胸をふくらませているではないか。人間は変わりはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。



人は考え、そして堕ちる。それでいいんじゃないですかね。
自由を伴って生きていくというのはそういう事。

なんか、上手く表現できないけれど、スッと入ってくる文章ですね。

楽しい内容ではないのに、気持ちが少し軽くなるような。

自由に生きていれば、人間ある程度堕ちるものだ。
それを無理に「美しく」保とうと躍起になる必要は無い。
そんな事をしたら、その先には死しか選択肢が無くならないかい。
四十七士や自殺した処女のように。

いいじゃないか。堕ちれば。そこに人間の自由と「らしさ」があるのかもしれない。

そんな感じ。

「他の人はこれを読んで何を感じているんだろう?」と思ってAmazonのレビューを眺めていたら、なんとも秀逸な一節を発見しました。

安吾の随筆は、面白いのだけれど中身はあまり無いと思う。安吾的な気分にさせてくれるだけなのだ。だから人格形成が未熟な高校生などには読ませるべきではない。悟ったようなことを言い出すチビ安吾ができあがるだけだからだ。



ププ。まさに今の私のような状態ですかね>チビ安吾
「安吾の随筆は、面白いのだけれど中身はあまり無いと思う。安吾的な気分にさせてくれるだけなのだ。」
これがレビューの中で個人的にはベストでした。
秀逸なレビューです。


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  1. 2013/05/13(月) 02:18:03|
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